SHUREの(単体のイヤホンとしては)フラグシップでありますSE846を買ってみました。
価格もこなれてきて気になっていたところで、色んな要因が重なり、よりお得に買える流れが見えたので、これは「買え!」と天が仰っていると勝手に解釈して飛び付きました。
ここしばらくイヤホンはSHUREばかり使っていまして、最初はSE535(上から3番目)、その後SE535LTD(上から2番目)と使ってきまして、SE846(最高位)に辿り着いてしまいました。
遠回りしないで最初からフラグシップに行けば良かったのに、という声がありそうですが、当時はSE535がフラグシップだったのですよ。他のメーカーもそうですけれど、この10年くらいで旧フラグシップを上回る新フラグシップが次々と生まれています。
SHUREは音がどうこう以前に付け心地がとても好みで、遥か昔に別のメーカーで初めてカナル型(耳栓のように装着するタイプ)を試した時は付け心地の悪さに使用をすぐにやめてしまい、以来しばらくカナル型に苦手意識を持っていたのですが、なにがきっかけだったか、SE535を使ってみて印象がガラッと変わりました。
SHUREでもお手頃な価格のイヤホンもありますので、無理に高価格帯の機種を買う必要はありません。もしカナル型が苦手という方は1度試してみては如何でしょうか。
遮音性の高さも、音漏れの少なさも申し分ないです。
肝心の音については、ワタシの耳で違いが判るのかどうか非常に疑わしく、SE535LTDで十分満足していたこともあって、購入に躊躇した最大の理由がここだったのですけれど、実際に聴いてみたら全然違いましたね。
最も違いを感じたのが低音。SE535LTDでもイヤホンとしては低音が豊かと感じていたのですが、SE846はそれ以上です。それも無遠慮に低音だけ増強したような音じゃなくて、全体のバランスが良く、インパクトがありながらも聴き疲れし難い絶妙な量感。
加えて、このSE846は3種類のノズル(イヤホン内部にある小さな部品)を交換することによって、音質を替えられるギミックが付いています。
ただ標準装備の「バランス」で満足してしまったので、他のノズルを試すのはしばらくいいやって気になってしまった。
これはワタシだけかもしれませんけれど、ケーブルやイヤピースの交換だけでもちょっと緊張するんですよね。正規の方法とは言え、内部を開けてノズル交換なんてもっと怖々とやることになりそう。
やってることはカメラのレンズ交換とさほど違いはない気もするし、ものによってはカメラやレンズの方がもっと高価なのに、ガシガシ作業しているのにねえ。慣れの問題か、小さなパーツが緊張感を高めるのか。
ともあれ、ワタシにとってのイヤホンの決定版と呼べそうなものに辿り着いて、これで他に目移りしないで済みそうです。
もしこの先、SE846がモデルチェンジした時はグラッときそうですが・・・その時はその時。上手く目を逸らしながら過ごそう。
気になったのは、ケースへの詰め込み方が強引で、ケーブルやシリコンのイヤピースがいくつかクセが付いていました。
それもかなり厄介なクセの付き方で簡単には取れそうもない。SE535/SE535LTDではここまで酷くなかったと記憶しているのですが、より高価な機種でこの強引な梱包は遠慮して頂きたいものです。
以前買った純正のケーブルも同様の有様で、半年くらい使ってますけれど、ねじりグセが一向に取れなくて困っているのですよねえ。