先日、ようやくニコンがフルサイズミラーレスをお披露目しました。
かつてニコンが使っていた「レンズ交換式アドバンストカメラ」という独自の呼称を捨てて、今回は「ミラーレスカメラ」と一般のユーザーに広く使われている名称で呼んでいるところからも、ニコンの本気度が窺え知れる・・・と発表前から思っていたのですが、予想以上に高価で重くて、おまけにXQDカードのシングルスロット。ロードマップを見ても、現時点では親しみを感じ難い展開と言えそうです。
写りには相当な自信が窺えますし、個人的にはニコンの一眼レフで慣れ親しんだ操作性がどこまで反映されているのか期待も高い一方で、ずば抜けてスペックが高いというわけでもなく、革新的な機能やバッテリーライフを実現しているわけでもなく、軽量コンパクトというわけでもなければ、価格が安いというわけでもないので、魅力が伝わり辛いというのが率直な感想でした。
大事な第一陣に手を出し易い価格帯のレンズが1本もなかったどころか、ロードマップにさえもそれらしい存在が確認できなかったことで、ワタシなどは首を傾げてしまうところがあります。
ロードマップそのままのレンズが出るとは限らないですけれど、発表済みの35mm F1.8の価格から想像する限りでは、全部10万20万クラスなのかなー、下手したらそれ以上なんじゃないかなー、とは思ってしまいますね。
それから、ワタシとしては(ミドルクラス以上の)一眼レフのマウント部サイドに配置されたAFモードボタンが非常に使い勝手が良く、重宝しているので、これが見当たらないZ6&Z7では、当該の操作をどう行うのかが気になります。
公式サイトを見てもよく分からなかったのですが、カスタマイズできるらしい@メニューに登録する形なのかな。操作性に関しては実機を触って確認したいですね。
いずれにしても、これだけは外せないと考えている、24〜120mmをカバーした標準ズームが登場するまでは(仮に出てきたとしてもしばらく先の話かなあ・・・)、本格的に購入を検討することはないと思いますので、買った人たちのレビューを拝見するなり、一日も早くもっと幅広いユーザーに訴求できるラインナップに発展することを願う日々を過ごすことにします。