イヤホンやヘッドホンのワイヤレス化にずっと懐疑的な態度を取っていたのですが、普段使っているイヤホンと同じメーカーのSHUREからRMCE-BT2というBluetoothケーブルが新たに登場しまして、食わず嫌いで避けてしまうのも勿体ないと考え、この機に試してみようと買ってみました。
イヤホンやヘッドホンのワイヤレスで不満になりがちなのは、
1.音質が悪い
2.安定性が損なわれる
3.バッテリー関連の不安や負担が伴う
の3点が主に挙げられるでしょう。
では、RMCE-BT2はどうなのかと申しますと、音質に関してはワイヤードで使用するのとほとんど遜色ないと言っていいのではと感じます。
状況次第では一瞬途切れてしまったり、フリーズするなど、ワイヤードでの使用ではなかった不審な挙動がたまに見られるため、安定性は満点とは言い難いものの、好条件での使用に関しては文句なし。
不安定になる条件や、原因がRMCE-BT2側にあるのか、デバイス側にあるのか分からないのですが、ワタシが普段使用する範囲では大きく問題視するような不具合はなかったので、まあいいかなと納得しています。
バッテリー云々は、どれだけ使用できるのか。使用していない状態ではどれだけもつのか。充電時間はどれだけ掛かるのか。といったバッテリーに関連する全ての不安や負担のことですね。
充電しなきゃいけない手間が掛かるのは仕方ないにしても、それがどれくらいの頻度になるのかは気になるところでした。
ワタシの場合は1週間に1〜2回の充電が必要かな、という印象です。
バッテリー切れまで使ったことがないので、もしかしたら週一の充電でも十分かもしれませんが、出先でバッテリー切れになったら全く使い物にならないですからね。そのリスクに怯えながら使うくらいなら、少し余裕を持って充電しておくのが賢明ではないでしょうか。なお、充電時間は1〜2時間といったところ。
購入前に参考にしたレビューでも度々不満の声があったのが、本体(バッテリーやアンプが内蔵されているところ)に付いているクリップ。これはだいぶ残念な存在です。
硬いと言うか、遊びが全然ない構造なので、服に付け難いどころか、服によってはそもそも付けられません。ワタシはもう諦めてぶら下げて使うことにしました。
それから電源を入れるとバッテリー残量を英語音声で残り時間を教えてくれるのですが、日本語音声も入れてほしいですし、かなりざっくりとしたカウントをされるので、十分にバッテリーが残っているつもりでいたら、もう半分以下だった、ということもしばしばです。せめて10%刻みで教えてほしい。
総合的に見ますと、Bluetoothケーブルとしては悪くない製品と言えそうです。
ただ、全てにおいて便利になるわけではありませんし、ワイヤレスの欠点を全て克服しているとも言い難いですので、ワイヤレス化するメリットとデメリットのどちらを強く感じるかによって印象は変わるでしょう。
ワタシのメイン機であるSE846は従来通りワイヤードで、SE535LTDをRMCE-BT2でワイヤレス化して、音質以外のところでも差別化することで、状況と気分次第でどちらも使っていく作戦で考えています。
SE846を購入以降、SE535LTDは全く使わなくなってしまったので、これで多少状況が変わればいいなと期待しています。