これぞまさしく愚痴

写真は船ですが車の悲しいお話。
フロントガラスにヒビが入ってしまいました。

主な原因は別の車が弾いた小石が衝突した際に生じるもので、たぶん今回のケースもそれ。
たぶん、と曖昧なのは、走行中にまるで何かが割れたような音がしたなぁ、とは思ったけれど、それが何なのかは分からず、しばらくした後に見慣れない線がガラスに描かれていることに気付き、あの時の音はこれかもしれない…と思い至ったのでした。

つまりは後になって思い至ったくらい、その瞬間ではトラブルに見舞われたことにすら気付かないほど、いつも通り平穏な運転だったのです。
そんな瑣末なイベントでこれほど後悔の嵐に苛まれるとは…。まぁ、後悔と言っても、不運だっただけとしか思いようがないので、どう避けたらよかったのかも想像できないのですが。

精神的ダメージをご理解頂くために敢えて申し上げると、ワタシは車に興味もなければ、愛着もありません。
なので、運転に支障がない傷なんぞ、放っておきたいところなのですけれど、どうもそういうわけにはいかないらしいのです。
放置し続ければ傷は広がる一方で、どうしようもないのは車検に通らないこと。

そして車両保険に入っていないみたい(曖昧。本心から車なんかどうでもいい人間なんですよね…)で、修理、と言うか交換はお高いと察せられること。
これを悪夢と言わず、なんと言おうか。

どうでもいい車の、できることならしなくていい修理に対して、決して安くはない出費を甘受せねばならないなんて…。
実際に掛かる金額がいくらであったとしても、その金額分もっと有益で気持ち良く使えるケースがいくらでもあったのではと思わない自信がありません。

車なんぞに捧げるくらいなら、旅費に使いたい。あのカメラだってレンズだって買えただろう。これから続々と出てくるであろうあれやこれやのBDだって、本だって何冊買えたことか。
それを何が悲しくて、心の底からどうでもいいと断言できる車ごときにぶち込まねばならんのか。

しかし、いくらどうでもいい車と言い続けようと、ほぼ毎日使用している道具が使えなくなる事態は非常に困ります。
冷蔵庫に興味がないからと言って、冷蔵庫を使わずに生活している家庭はないでしょうし、冷蔵庫が故障すれば修理するなり買い替えるなりするでしょう。それが泣く泣くだとしても。

どうしようもなく見苦しい愚痴であることは百も千も承知ですけれど、この無様な毒を吐き出さずに明日を迎えられるほど、強いメンタルを持ち合わせていないのです。
これが車じゃなくて、別のもので発生した出費なら、ここまで往生際悪く立ち回ったりはしないのになぁ。