歯医者さん

ここしばらくずっと奥歯に違和感があり、数年ぶりに歯医者さんのお世話になることにしました。

嗚呼、怖かった。歯医者さん怖い。
この歯科への恐怖心は最早トラウマと表現しても過言ではない、幼少期の苦い思い出からくるものだと思うのです。

更に付け加えると、毎日ちゃんと歯磨きを徹底していたにも関わらず、それが実を結ばなかった理不尽への反感もあります。
歯医者さんに掛かる度に、もう2度と虫歯など、と決意を新たにして人並み以上とまでは言わないまでも、決して日々の予防を疎かにした覚えはありません。
それなのに何故……という無念はありますよね。

更に更に付け加えるなら、軽度の病気やケガと違って、自然治癒や市販の薬では対処のしようがないおぞましさ。放っておいても悪化するだけという焦り。
口内に飲食物以外の異物を他人に押し込まれる非日常が、恐怖感を何倍にも増幅させています。

そんなわけで恥ずかしながら予約の電話も躊躇いに躊躇って、ようやく決心がついた電話口で、最速でも1週間後の予約になると聞いて不覚にも安堵しての診察となりました。
診断の結果、親知らずが虫歯で、その場で抜歯。待ち時間含めても30分くらいで終わりました。

大の大人が恐怖するほどの痛さ、では全然ありません。
どころか、予想では1本や2本の虫歯では済まないのではと思っていたので、たった1本、それもそもそも機能していない親知らずの抜歯だけという結果は拍子抜けですらあります。

でもたぶん慣れることは絶対にないと改めて思い知らされてしまいました。
怖いものは怖い。