少し前までは牛肉と言えば霜降りでしょ、という考えに凝り固まっていましたが、冷静になってみると、この歳になって脂への耐性がだいぶ低くなったことに気付かされます。
そんなわけで、近頃は赤身の面積が多い牛肉を食べることが増えてしまいました。

どちらかと言えば、まだまだ霜降りの方が美味しいと感じるのですけれど、これはこれで悪くないと思うくらいには胃が老いてしまったようです。
同じグラム数でも赤身の方がずっと食後に余裕がある点も見逃せません。そもそも調子に乗ってたっぷり食べるのがいけないというダメな前提があるのですが、霜降りの焼肉とかステーキとか食べると、たいてい気持ち悪くなって若干後悔するのですよね。食事はその後のコンディションも含めて楽しくありたい。

お値段も1食分としては高い方ではあるものの、これが国産ブランド牛ともなれば写真の半分の量で3倍は堅いでしょう。
胃にも(比較的)優しい。お財布にも(比較的)優しい。

ここから更に老いて、牛肉自体を控えるようになったら自分へのがっかりが止まらないかもしれません。
それがそう遠くない未来のことのような気がして、もうすでにがっかりが始まりつつあります。