本作は戦国無双4-U、戦国無双4 Empiresに続く、戦国無双4の派生タイトル、と考えていいでしょう。
大河ドラマに3Dマップ技術を提供しているらしいですね。
真田家を中心にしたシナリオで、従来の戦場の他、素材集めやクエストを行うミニマップ、戦闘準備やイベントが発生する町を行き来することになりますが、大筋はこれまで通りの無双シリーズと考えて構いません。
戦国or三國無双シリーズをやったことがある人なら、迷うようなことはほとんどないでしょう。
最初は真田昌幸視点でストーリーが進みまして、途中から幸村視点に替わります。
この昌幸とーちゃんの時代がかなり長くて、以前のシリーズでは幸村が武田家の家臣に収まっていた形でしたけれど、本作では昌幸が就く形になり、より史実に近くなっていますね。
改善点としては経験値の振り分けができるようになり、途中参加の武将もある程度レベルが上がった状態で使えるようになりました。
これ三國やOROCHIではできてたのに、なんで戦国はできないのかと疑問で仕方なく、無双4-Uなど後の戦いほどやる気を失う辛さでしたけれど、ようやく真っ当な調整がされた模様です。
武器の強化はOROCHI同様、自由に効果を加えられるシステムになり、レア武器の存在感が薄れるものの、個人的には運頼みの強化より効率が良くて好ましく思います。
装飾品も入れ替わりがあり、レアものにはより高い効果を持った装飾品が入った上、比較的容易く手に入るのが嬉しい。レア武器も本作は獲得し易い方かな。一部面倒な条件があるみたいですが。
それから、移動しながら呼んだ馬が暴れなくなりましたね。
これ最初にできるようになったのってどのタイトルからでしたっけ。三國6かな。
覚えてないですけれど、それから何度かシリーズを重ねてようやく暴れなくなりました。
以前のタイトルですと、呼んだ馬が操作キャラの周りを爆走してストレスうなぎ上りでしたからね。この改良は嬉しい。
気になったのはムービーイベントの少なさ。これは戦国4シリーズに一貫して言えることですが、イベントが立ち絵ばかりで、ムービーが少ないように感じてなりません。
イベント自体は多めで、以前よりはカメラワークや仕草に工夫が見受けられますけれど、もっとムービーに力を入れてくれよと悲しくなります。絵の演技が声の演技の足を引っ張っている形ですよ。
戦国3などに比べると、ムービーイベントの印象が弱く、ドラマ自体が薄味になりがち。
ドラマが重視されることを期待してのプレイだったのに、その点があまり改善されているように思えないのが残念です。
ドラマに限って言えば、戦国3、三國6・7が特に良かったと思っているのですけれど、それらと比べるとだいぶ落ちるかな。
あとやはりミッションが鬱陶しい。戦国4シリーズのミッションは本当に良い印象がないです。
その上、失敗した時のペナルティがけっこう重くて、迂闊に無視できないのも困りもの。他のシリーズだと攻略指南くらいの感覚だったのに、戦国4になってから絶対順守のルールに成り下がってしまった。窮屈。
途中まで(3分の2くらい?)やってみた印象としては、そんなところです。
無双4-Uよりはやる気を感じさせますが、もっとがんばってほしいと感じていたムービーの質と量が据え置きだったのが悔やまれます。戦国3はアクションが残念で、戦国4はドラマが残念。
戦国4シリーズを満足度の高い順に並べると、
戦国4>真田丸>無双4 Empires>>>無双4-U かな。