HT-CT790

10年近く愛用していた5.1chのホームシアターが調子を崩してしまいました。
以前はテレビの映像が映るとほぼ同時に音が出ていたのが、早い時で5秒程度、遅いと1分くらい、無音状態が続くように。

決して高価な機種ではないのですけれど、なかなかお気に入りだったもので諦め切れず、しばらくは騙し騙し使っていたものの、なにを試しても改善する様子が見られず、泣く泣く買い替えを推し進めることにしました。

問題はスペースです。昨今主流のサウンドバーのほとんどは、テレビ台の横幅をオーバーして周りの物に干渉する長さを誇ってしまいます。
特にハイエンドクラスはまず置けません。どうせ買い替えるなら音質のアップグレードもしたかったのですけれど、妥協に妥協を重ねてもスタンダードクラスしか選択肢がありませんでした。

最終候補に残った5機種くらいから迷いに迷った末に選んだのが、ソニーのHT-CT790です。
当初は1つ下のクラスのHT-CT380を買うつもりだったものの、取り寄せで時間が掛かると言うので急遽ターゲットを変えました。

サイズはギリギリ範囲内。いや、アウトかも。
CT380でちょっと妥協して置けるというサイズなので、CT790だとだいぶ妥協している感は否めません。

バー本体にリモコン受光部があって、音量を示す数値がモニターに表示されるのが高ポイント。
前者は部屋の配置の都合により。後者は音量が数値化されていない音響機器が苦手なため。

5.1chから2.1chのサウンドバーになるとケーブルがだいぶスッキリしますね。
音質的には5.1chの方が有利ではないかと思われますけれど、防音設備のない一般家庭で使う分には下手にサラウンドにこだわるより、身の丈に合った2.1chの方が良いかもしれません。音量上げられないし。
実際、5.1chの先代と比べて音質が劣るとは思わないどころか、定位はこちらの方が勝っている気がする。

先代のサブウーファーは映画の爆発音などを発すると、部屋中が震えて置き場所と置き方に工夫が必要だったのですけれど、CT790はその心配はなさそう。
かと言って、低音が不足しているということもありません。

デフォルトでは「ClearAudio+」という音源によって鳴り方を変えるプログラムがセッティングされていますが、先代では「Movie」で低音を強めに出していたので、そのままでは音が軽く感じられたため、CT790でも「Movie」で聴いています。加えて声量強調ON。

こう言っては元も子もないですけれど、ある程度まで音質が上がると、それ以降は音の良し悪しより、鳴り方による好みの方が優先されると思うのです。
なので、お店で視聴の際はデフォルトだけではなく、設定をあれこれ変えて聴いた方が機種を選び易いんじゃないかな。と、買ってから思い当たりました。

これまでテレビの直差しとHDMIセレクターを経由していたケーブルを全てCT790の端子に差し直して使っていますが、切り替えがややもたつく感がありますね。
電源を入れると連動してCT790の入力切り替えも行われる機器もあるようですけれど、残念ながらワタシの環境でそれができるのはPS4だけでした。BDレコーダーもそうであってほしかったなあ。