全てのエンディングの回収には程遠いものの、トゥルーエンドに当たるエンディングには到達しました。
本作は他の無双シリーズと比べると少し難しい印象です。特に終盤はけっこう負けました。
シリーズを通して言えることですが、敗因で圧倒的に多いのは味方の敗走です。
本作の味方はだいぶ頼りない。
加えて、通常のレベル以外に、ステージ限定のレベルというものが存在しまして、これが敵方にも設定されています。
このレベルが敵兵より劣ると、かなり育てた操作キャラであっても苦戦は必至。非常に硬くて面倒臭い。
そういうレベルの高い敵兵になにかと手間と時間が掛かり、そうこうしている間に味方がやられるというパターンが多いです。
後回しにするにしても、騎乗がなくなったために従来より移動が大変という問題が生じます。
お馬さんが居なくなった分の移動のストレスは大きく、速度こそ他の無双シリーズよりは速いものの、利便性まで変わらないとは言い難いです。
加えて、ストーリーとは無関係なステージ、主に依頼達成のためにイヤになるくらい繰り返し繰り返し訪れることになるサブのステージでは移動が多く、馬の不在が響きます。
最もストレスに感じるのは、敵NPCの必殺技(〇ボタンで発動するやつ)の使用率が馬鹿みたいに高く、出合い頭にぶち込まれてなす術もなく返り討ちにあったりしてイラっとさせられる。
その間は無敵になるので逃げ惑うしかなく、あともう少しで倒せるという段になって必殺技で時間稼ぎされることもよくあります。
実はけっこう忙しいゲームなので、時間稼ぎは地味に痛いのです。
納得できないのはこちらが必殺技を放っている間に、相手も必殺技を発動して無効化してきやがるのですね。
従来は初動で当てたらそのままフィニッシュまで決まっていたはずなのに、いつの間にか抜けて必殺技によるバリアを張っていやがるのですよ。
更にふざけたことに、こちらが必殺技を放っている最中に、味方がターゲットの敵兵をふっ飛ばして、結果的にワタシの渾身の必殺技が不発に終わる場面も何度かありました。
今回の敵NPCは賢過ぎで、味方NPCは頭悪過ぎです。これまでに無双シリーズはもう何本プレイしたか分かりませんが、こんなパターンでイライラを募らせてくるのは本作が初めてです。
おまけにカメラワークも良くない気がする。
壁際でちょくちょく頭頂部を映したがったり、あらぬ方向を向いていることがあります。
そんなこんなでストレスを感じる場面が多いゲームでした。
これまでのシリーズにはなかったチェックポイントからのリトライなど、システム面では改善が見られるのに、NPCの挙動に疑問を感じます。
無双シリーズって何も考えずにボタン連打でも勝ててしまうのが誉れの1つではないかと思っているので、そこに余計な障害を組み込まないでほしいのです。
高難度設定でやる分には構いませんけれど、最低難度でさえ上記のような小細工で手間を掛けさせられますからね。
そもそも、本作はコラボ作品です。普段アクションゲームをやらないけど、好きな作品のキャラクターが参戦するから手に取ったという人も居ることでしょう。
なら尚更ハードルは低く設定するのが正解じゃないでしょうか。アクションが苦手だとクリアできないほど難しいなどとは思いませんけれど、無双シリーズ特有の気持ち良さは半減。これを機に本家の無双シリーズにも興味を持ってくれるかと言ったら望み薄のように思います。むしろ、ゲームとしては本家の方が馴染み易いかもしれません。
良いところも少なくないはずなのに、あまりにも必殺技を浴びせられてネガティブな面ばかりが印象に残ってしまいました。
予想よりは真新しさが感じられた一方で、これまであまり不満に感じなかった面での減点が大きくなっています。
次の無双シリーズは三國8か、別の何かか分かりませんが、もっと気持ち良く遊べるゲームだといいなあ。