フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと(What Remains of Edith Finch)

こちらは4月にSteam(PC版)とPS Store(PS4版)で配信開始されたアドベンチャーゲームです。ワタシがプレイしているのはPS4版。
低価格で決して多いとは言い難いボリュームながら、たいへん評判が良く、雰囲気が気に入ったのでやってみることにしました。

フィンチ家の一員である主人公が、屋敷で一族たちの身になにが起こったのかを追体験していくゲームです。
ホラーの空気を感じさせますけれど、おぞましい姿の敵に襲われたり、急な大音量で驚かせてくるのではなく、不気味な雰囲気やフィンチ家の異常性を楽しむ内容となっています。

死者(?)の追憶と言うと、凄惨さや血生臭さを想像されるかもしれませんが、そういった描写もそれを連想させるような展開もないので、ショッキングなシーンが苦手な方でも安心です。
また、追体験する人物によって様々な映像表現が採用されていてプレイヤーを飽きさせません。

操作の多くはLRスティックとLRボタンのみと必要最小限の構成。操作のバリエーションが少ないので、ゲーム内のアクションも限られていると思いきや、最初に追体験した少女のエピソードでは、ネコになったりフクロウになったりサメになったりで大忙しでした。
そしてこの少女のエピソード1つ取ってみても、如何に常軌を逸した一族であったのかが窺い知れます。

英語音声、日本語字幕のゲームなのですけれど、字幕の表現が独特で、多くはスクショのように画面ではなく、映像に固定されたレイアウトなのです。加えて、次に進むべき方向のヒントにもなっています。
これが見た目は楽しいのですが、時折登場人物が喋っているけれど字幕が見えんぞ、という場面があって、視点をぐるぐる変えてようやく見付かったと思ったら、字幕が消えてしまうということが何度かありました。

あと、もしかしたら酔い易いゲームなのかもと感じています。
これまでゲームで酔ったという経験があんまりなくて、どころかネットで初めてゲームで酔う人がいるということを知ったくらいなのですけれど、本作はゲームを終えた後に軽く頭がくらくらした状態がしばらく続きますね。プレイ中はそうでもないのですが、これがゲームで酔うという感覚なのかと思い知りました。