ヘッドセットの装着は慣れればそれなりにスムーズにできますが、帽子やヘルメットが苦手なワタシとしては、装着すること自体がそこそこの負担に感じます。
頭部に何か付けるのって、どうにも落ち着かないんですよね。ヘッドフォンと同じく、楽しむためには仕方ない負担と心得ているつもりですが。
多少は蒸れますし、1〜2時間プレイした後に外したら髪がトリッキーなスタイルで固まっているので、出掛ける前や寝る前にプレイするのは抵抗感があります。
未来のモデルではもっと簡単に着脱できて、より装着の負担が減ったらいいな。
接続後はPS VRの電源をONにしなければ、これまでと変わらずにPS4が利用可能です。つまりVRは繋ぎっ放しでいいわけですね。
ですが、当然ヘッドセットを置けるスペースが周囲になければいけませんし、PS4やプロセッサーユニット(VRの付属品)周りのケーブルがえらいことになります。
これがスペースの枯渇に喘ぐワタシのような人間には死活問題でして、HDMI、USB、ACアダプターの各ケーブルに加え、ヘッドセットやPS Cameraから伸びてるケーブルもありますので、狭いスペースに強引に押し込んでいる状態です。
接続自体はかなり丁寧な取説が付属しているので迷うことはないものの、将来的にモデルチェンジする中でもうちょっとケーブルを減らせたら嬉しいですね。究極的にはヘッドセットがワイヤレスになったら最高です。
仕方ないと承知しているとは言え、プレイ中もヘッドセットのケーブルが顔や体に当たって、なにかと煩わしい。
それから、PS Cameraの位置や向きはけっこうアバウトでも大丈夫のようですね。
初期設定の中でカメラ位置をセッティングするパートがあって、律儀に時間を掛けてあーでもないこーでもないと調節したのに、後々そこまで厳密にやる必要がないらしいことが分かりました。
プレイエリアの範囲に関わってくることなので、あまりいい加減にするのも問題があるとは思いますけれど、レンズがプレイヤーに向いていればだいたいOKくらいの感覚で大丈夫みたい。
初期設定には含まれないので少し分かり難いのですが、PS Cameraを使って「目と目の距離を測定する」という設定項目がありまして、より適切な状態でVRを楽しむためにも、やっておいた方がいいかもしれません。
ただワタシの場合は基準値だったようで、特に変化はありませんでした。
よく懸念されるVR酔いに関しては、今のところ平気みたいです。
ただこれは個人差がありますし、ソフトや連続プレイ時間でもだいぶ変わるはずですので、やはり実際に体験しないことには分からないでしょうね。
激しい視点変更を無暗に繰り返さないように意識するだけでもだいぶ違うのではないでしょうか。ゲームによってはそれができない場合もありそうですけれども。
最大の懸念材料はやはりソフトのラインナップ不足。新しいコンテンツであることを考慮しても、正直なところ、現状では物足りないと言わざるを得ません。
勿論、鋭意開発中だとは思いますし、期待もしています。どういうソフトがVRにハマるのか全く分かりませんが、たぶんそれは誰にも分からないでしょうから、いちユーザーとしてはガンガン挑戦して頂きたいです。
現状では色々と不満もあるものの、仮想空間に入り込んだような未知の体験は本当に驚きましたし、こんな体験が自宅でいくらでもできてしまうのがより一層の驚きでした。
VRは盛り上がってほしいなあ。この1〜2年が勝負だと思うのですけれど、一時のブーム扱いで終わってほしくないコンテンツです。