前回の続きです。
あれから全キャラプレイアブル化できまして、更に関羽、星彩、鍾会、文鴦、袁紹、祝融、左慈、呂玲綺のストーリーモードもクリアして、赤兎馬、絶影、的盧も集まりました。
・ストーリー
全キャラ分のエンディングが用意されているとのことなので、シナリオも個人視点で構成されているのかと思いきや、勢力・時代(章)でほとんど共通(任務も同様の内容)になっているようですね。
例えば、劉備と関羽は8〜9割くらい同じストーリー、イベント、依頼内容でエンディングを迎えることになります。プレイ前に想定していたほどのバリエーションはないみたいです。残念。
加えて、ストーリーモードをクリアしたキャラで言いますと、辛憲英は本作がデビュー作とは思えないほど、物語りに(それどころか会話にも)ほとんどからんでいなくて寂しい扱いでした。
これはもう少しどうにかならなかったのでしょうか。過去作ですと新キャラはむしろ優遇されていたのですけれどねえ。
ちなみに、三国志(三国志演義)が分からなくても、話の流れは理解できるはずです。が、今回は個人ごとの区切りなので、全く知らないと多少混乱するかも。
その点、ストーリーがとても解り易くて作品としてもよくできている三國6と三國7は特におすすめです。
・イベント
過去のナンバリングタイトルと見劣りする部分の1つです。最近の無双シリーズによく見られる拙い人形劇のような会話イベントが馴染めません。これならまだ立ち絵の方が見栄えがいいのではと思ってしまいます。
規模が大きくなった分、質より量を取らざるを得なかった事情は察するところではあるのですけれど、ナンバリングタイトルはきっちり作っているだろうと期待が大きかった分、落胆も大きかったです。
・テンポ
真・三國無双シリーズは他の無双シリーズと比べても戦場のテンポの良さが際立つと感じていたのですが、三國8は残念ながらちょくちょく待たされる印象です。
中でも無双武将が現れた時や、はしご車(正式名称忘れちゃった)が設置される時に入るカットインが本当に邪魔で(同様の演出が無双☆スターズにもあってやっぱり鬱陶しかったです)、テンポが悪くなるだけでは飽き足らず、タイミングがこちらの攻撃中だと強制キャンセルさせられるのがストレスになります。
・バグ
オープンワールドのゲームには付き物とは言え、本作は進行不能になるバグが多いのが辛いです。
依頼のクリア条件であるボスキャラを倒しても話が進まないとか、そもそも打倒すべき敵キャラがいつまで経っても表示されないとか、ボスの居る前の扉が開かない(壁も越えられない)とか。進行とは無関係なものだと、テクスチャや色が大変なことになっているバグもありました。早急なアップデートが望まれます。
少し話が逸れますが、バグが酷かったことで知られる真・三國無双7 Empiresと本作では事情が異なると思うのですよ。
三國7 Empはバグよりも、ゲーム内容がスッカスカなことに失望させられました。その点(ちゃんと形にできたかどうかは別にして)本作はやる気とがんばりは窺い知れるので、同列に扱ってしまうことには抵抗があります。
・分かり難い
全体的に分かり難い要素が多過ぎると感じました。
従来のシリーズからの固定観念が余計に混乱させているところもあるとは思いますが、クリアすべきミッションとか、武器強化の仕組みとか、武器の攻撃速度の上げ方とか、古銭の種類や使い道とか、理解するまでにだいぶ時間を要しましたよ。
中でも古銭の「青銅」と「金」が獲得できる枚数を示していること(「百円玉」「五百円玉」と同義)などしばらく気付かず、ずっと別物だと思い込んでいました。
・最後に
今回は図らずも欠点ばかり並べてしまいましたけれど、不満を挙げればキリがなく、お世辞にも完成度が高いとは言えません。
でもやはり以前申し上げた通り、ここまで大きく変えた姿勢は称えたいです。
今後、真・三國無双シリーズがどういう形で作られていくのかは分かりませんが、個人的には三國8の方向性でまたがんばってほしいと思います。
きっとあると期待したい「Empires」がオープンワールドでどう変わるのかも楽しみです。
その前にまずは三國8のバグを修正をして、シーズンパスもあることですし、できれば大型アップデートと呼べるような拡張・変更なども加えて、もっと磨き上げてほしいと切に願います。