HD 599

普段はHD660Sなどを愛用しているのですが、もっと気軽に使えるヘッドホンが欲しいと思い、HD599を買ってみました。
そこそこ音質にこだわりつつも、手頃な価格帯で、ケーブル片出しのが欲しかった。

現在持っているゼンハイザーのヘッドホンは、HD650とHD660S。手放してしまったものの、過去にはHD595も所有していました。

HD650やHD660Sと比べてしまうと、HD599では物足りなく感じるかと思いきや、予想以上によく鳴ってくれる印象です。

HD650やHD660Sと同様に、豊かでありながら聴き疲れし難い量感の低音や、耳に刺さり難い適度に伸びる高音は健在で、いわゆるドンシャリのヘッドホンとは一線を画す音を出してくれます。
低音がやや強めに感じるものの、好みの範囲内ですし、なんなら曲によってはHD660Sより音圧が増して良く聴こえる気がしないでもありません。

ちなみに、ワタシは高音が少し苦手なのか、口コミなどで高音がよく出て綺麗と評判のヘッドホンやイヤホンを試しても、ワタシの耳には刺さってツライということがあるのですが、今まで試したゼンハイザーのヘッドホンでは高音で苦しんだことはなく、ワタシとしては安心して購入できるメーカーの1つになっています。

どうせならより大きな変化を求めて別のメーカーの機種を買い求めることも考えたのですけれど、過去に冒険して何度か失敗していることもあって、今回は安牌を切りました。
その選択は間違いではなかったと思います。

HD650やHD660Sとは違って、開封時から程よい側圧で、この点に関しては圧倒的にHD599に軍配が上がります。(HD660Sは数か月掛けて馴染ませ、ようやくキツイ側圧から解放されました)
音漏れや遮音性は開放型のヘッドホンの特性上、最初から期待してはいけません。誰も居ない静かな場所で使いましょう。

ヘッドホンに5万も10万も出せないけれど、少しだけ奮発してより良い音質のヘッドホンが欲しいという向きにはおすすめできる機種ではないかと思います。