バラエティ

ようやく落ち着いた感がある某テレビ番組の話題ですけれど、ワタシはこの番組は深夜時代に知って、ゴールデンに上がってからはほとんどの回に目を通しているくらいには好きなんですね。
中でも問題が指摘されたコーナーは特に楽しみにしているのです。

それでですね、あの騒ぎになって一ファンとしてどう思ったかと申しますと「割りとどうでもいい」と思いました。
毛ほどもがっかりしなかったかと問われれば、勿論そんなことはないですが、ほんの僅かながっかり感ですよ。例えるなら、お出掛けしようと予定していた日に雨が降ったくらいなもんで、その時は残念でもすぐに忘れます。

どうしてそう楽観視しているかと言うと、あのコーナーに限らず、演者が企画に対して体当たりで取り組んでいる姿が面白いのであって、企画自体に歴史があるか否か、実際に存在するか否かはあんまり重要じゃないのです。
あのコーナーで言えば、何年も前に「今やすっかり祭ではなくなっている」と自らネタにしていたくらいですから、何を今更タイトル通りの正しさを求めているのだろうという気もします。

常に100点の結果を残しているわけじゃありませんし、だからこそ高いパフォーマンスを見せてくれた回は、例えそれが極々小規模な謎の競技だったとしても熱くなれます。
ワタシの場合は、そこがウソだった。例えば現地の参加者に八百長を持ち掛けていたというのなら、大きな失望につながっていたと思いますね。そうではないなら些末なことです。

番組のどこに楽しみを見出すかはその人次第ですから、あの報道で心底残念に感じたという視聴者がいても仕方ないと思いますし、決してポジティブな情報ではないことは確かですけれど、関連する報道やコラムなどの中にはとんでもない罪を犯したとでも言いたげな論調のものもいくつか見掛けたので、本当に番組を知っている人の言葉なのかなと疑問に思う過日でした。

そんなコラムの中でも「もし海外のテレビ番組で創作された行事を日本の祭だと紹介されたとしたらどうだろう」などと問い掛けているものがありましたが、その筆者に逆にお尋ねしたいです。
それがあなたにとってそんなに大ごとですか。もうちょっと大らかな心を持ちたいものです。