Fallout 4 その7

現時点では最後の追加DLCになる、第6弾「Nuka-World」をやってみました。
DLCとしては第3弾「Far Harbor」以来になりますね。

内容は「Far Harbor」と同様、本編の縮小版と言える新マップが解放され、新たなクエスト、新たな仲間、新たな装備といった追加要素が楽しめます。
レイダーが支配するテーマパークをなし崩し的に管理することになった主人公が、そこでいがみ合う3つのグループに領地を分け与え、彼らから支持を得て、行く行くは連邦をも支配するのが主な目的。

話こそ通じますし、旧支配人を倒した実績からある程度は認められてはいるものの、彼らの考え方はレイダーのそれです。
奴隷同然の人たちを強制的に働かせていたり、人体を素材とした猟奇的な作品が部屋を飾る空間は、これまで真っ当なプレイスタイルでやってきた者として、この人たちと協力関係を結ぶことに、良心の呵責とまではいかずとも、違和感がまとわりつきます。

最終的には連邦(本編のマップ)の居住地を乗っ取ることになるのですが、なにが悲しくてこれまでがんばって盛り立ててきた居住地を自らの手で無法集団に提供しなきゃならないのか、乱心にもほどがあるというものです。
一応、レイダーを排除すべき敵と見なし、正義の名のもとに討ち取るクエストも用意されてはいるものの、こちらを選ぶとシナリオはあっさりと完結してしまいます。

それから、探し物をするクエストが幾つかあるのですが、対象物がレーダーに反応しないので、けっこう難易度が高い。
やり込み要素の範疇に入るサブクエストではあるものの、あまり楽しい作業でもなく、報酬もそれほど旨味がありません。

更に各エリアの脅威を排除するのが目的のため、クエストクリア後は敵の数がガクンと減ってしまうのも寂しいものがあります。
いずれクエストをやり尽くしてしまったら、このマップを訪れるだけの価値があるのかどうか。

更に更に「Far Harbor」と同様、居住地が襲われると時と場合を選ばずに救難信号が出るのは相変わらず。
どころか、今度は「Far Harbor」の居住地からも呼ばれるので、何度ロードを挟ませるのだと心底ゲンナリします。

ポジティブな面としては舞台がテーマパークということもあって、建造物やオブジェが本編や「Far Harbor」とは趣きが異なり、作り込みも細かいのでロケーションが楽しいです。
と言うか、これくらいでしょうか。他は「Far Harbor」と似たようなもの。或いはスケールダウン。

まだマップを隅々まで見て回ったわけではないものの、シナリオやクエスト内容にやや難があると感じたDLCでした。
本編では本格的な悪逆プレイはできなかったので、そういった要望に応えたのだと考えれば、これはこれでと思わないでもないのですが、レイダーと迎合しないルートのシナリオももう少し力を入れてほしかったところです。
どちらかと言えば、ガンナーとの方が仲良くできそうな気がするのですけれど、レイダーではねえ。