DAC-HA200

オンキヨーのDAC-HA200を買ってみました。ポータブルのヘッドフォンアンプは初めてです。
所有する据え置きのアンプはPC専用と化していまして、単体でも動けるアンプが別にあってもいいかもと思い立ち、購入に至りました。

ヘッドフォンアンプとしては低価格帯に入るお値段ながらなかなかの評判で、もしポータブルのアンプが欲しくなったらこれにしようかと薄っすらと心に決めていたのです。
実際に買うとなったら他にも目移りしたものの、使用頻度の低さからあまりお高いのは手が出ないと、悩んだ挙句こちらに落ち着きました。

発売から数年が経ち、すでに語り尽くされた機種でしょうから、音質より使い勝手に関していくつか。
充電用にUSBケーブルが2本付属していますけれど、microUSBのACアダプターの利用が便利です。

iPodを繋げてみたところ、電源/音量つまみを回すとiPodのディスプレイも起動し、DAC-HA200をOFFにするとiPodの再生も止まります。
このケースではiPod側の音量設定は無効になり、接続時にiPodの音量が最小でも最大でも変化なし。これは地味に助かりますね。

プレイヤーの再生ボタンを押してから、実際に音が鳴るまでに少し時間が掛かるようで、それを知らずに「あれ?鳴らないな」とぐいぐいボリュームを上げていったら急に爆音が響いて、耳が壊れるかと思いました。
DAC-HA200の問題か、iPodとの接続上の問題か分かりませんが、もうちょっとレスポンスがんばってほしい。

見た目に反してけっこうパワフルなのか、鳴らし難い部類のヘッドフォンでありますHD650やAMIRON HOMEで試したところ、出力レベル「低」設定でも、音量つまみを半分程度も回せば十分な音量が出ます。
ワタシの手持ちのヘッドフォン・イヤフォンなら、常に「低」でいいみたい。

重さ・大きさはポータブルとしてはどうなんでしょう。
他のポータブルヘッドフォンアンプを知らないので迂闊なことは言えませんが、常に持ち歩くにはそれなりに存在感がある重さではあります。
もっとも、家で使うつもりで買ったのであんまり気にしていません。

バッテリーの持続時間も相場が分からないので、なんとも言えないながら、通常の使用範囲なら1日は持ちそうかな。
充電にかなり時間が掛かりますね。少し試した限りですと、使った時間と同じだけの充電時間が必要な感じ。
詳細なバッテリー残量が分かれば便利なのですけれど、分かるアンプの方が少ないでしょう。たぶん。

iPodをデジタル接続する場合、iPodのバッテリー消費がだいぶ大きくなるようで、もしかしたらDAC-HA200のバッテリーが尽きるより、iPodの方が先に音を上げるかもしれませんね。
とは言え、2〜3時間程度の連続使用では半分も減っていないようでしたので、それほど問題になることはなさそうです。

そんなわけで、ワタシにはなかなか良い買い物だったのではないかと考えています。
何より値段がお手頃ですからね。仮に多少の不満があったとしても納得できますし、例えあまり出番がなかったとしても後悔が少ない。

良いイヤフォンやヘッドフォンを買うところまではいっても、アンプはなにかとハードルが高いという人もいるのではないかと察しますが、そんな人には最適な機種の1つではないでしょうか。