クリアしました。よかった。とてもよかった。
のんびりやるという所信表明も空しく、面白くて早く先を見たくて途中から暇さえあればドラクエ11という毎日でした。
今回のラスボスは苦戦したなあ。ドラクエのバトルというと、だいたい中ボスやザコ戦の方が苦しくて、ラスボスはあっさり勝ててしまうのが通例だったのですけれど、レベルが足りなかったのか、戦い方が悪かったのか。
回復役の2人が同時に倒れたときは敗北を覚悟しました。
メンバーをとっかえひっかえしながら奇跡的に立て直しに成功し、最後の一手を勇者のギガブレイクで華々しく決められたことに自己満足。
良く言えば、メンバー全員で勝利をもぎ取った一戦と相成りまして、本作のラストバトルに相応しい戦いだったと思います。
そんな激戦を制して、引き続きクリア後の世界を楽しんでいるところなのですが、あれだけ笑いあり涙ありの大冒険の後に、これほどの展開を用意しているとは驚きました。
クリア後にここまで深く、幅広く展開されると、ラスボス戦までが第1部、それ以降が第2部と言っていいかもしれません。
今回のシナリオは本当によくできていますね。ひとエピソード終わっても、流れるように次の展開があるので、やめ時を見失いがちになりますし、そんな中にメインシナリオに関わる伏線が見え隠れしているため、取って付けた感もない。
それから、クリア後の分岐で先に進むか留まるかの選択がプレイヤーに任されている点も好ましい。
更にメインキャラが多くても、それぞれに個性が立っていて、やればやるほどキャラクターの魅力がうなぎ登りで、シナリオの良さと相まって映像作品として見ても面白いです。
キャラクターによってはプレイ前と後でだいぶ印象が変わりましたね。
勿論ゲームとしても申し分なく、中でもパーティーメンバーと呪文・スキルのバランスが良い。
過去のシリーズではう〜ん、というものもありましたが、今作は相当きっちり調整されている印象ですね。
見方を変えれば万能なキャラがいないこともあり、戦い方、スキルの取り方にだいぶ個人差がありそうです。
気になったのは、落ちているアイテムの取得と、フィールド上の敵への攻撃、ボウガンによる挑発が同じボタンのため、やり始めの頃は向きや間合いを図るのに少し気を遣いました。
あと防具による見た目の変化はもっとほしかったかな。ドラクエ8辺りまでの感覚だとこんなものかなーという納得感もあるものの、近年のゲームは装備で見た目が変わるのが当たり前になっちゃってますから、その水準で考えると少し寂しいものがあるのは確かです。
これはクリア後の要素なのでなかなか触れ辛いものの、ある集落を盛り立てていこうという展開になって、これはドラクエ4にあった「移民の町」の再来かとテンションを上げたのも束の間、どちらかと言うとクエストに近い、もっと小規模な内容でちょっとがっかり。ドラクエ11に「移民の町」があったらなあと密かに期待していたのですけれど、さすがにそれは望みが高過ぎたようです。
それくらいでしょうか。あくまでも敢えて気になった点を挙げればというお話で、不満と言うほどの不満は気が付きませんでした。
こう言ってはなんですが、シリーズ11作目にしてこれほどの作品が生まれたことに感動を禁じ得ません。
これぞまさしくドラゴンクエストの集大成。歴代のドラクエシリーズの中でも指折りのお気に入りタイトルになりました。